2001-06-22 ArtNo.26367
◆RIL、年産45万トンのエチレン・ダイ・クロライド工場計画
【アーマダバード】Reliance Industries Ltd(RTL)はグジャラート州南部のHaziraに年産45万トン以上のエチレン・ダイ・クロライド(EDC:ethylene dye chloride)製造施設を設ける計画で、コストは500クロー(US$1.06億)前後と見積もられる。
エコノミック・タイムズが6月20日報じたところによれば、これはポリ塩化ビニール(PVC)製造事業の後方統合化を目指したもので、消息筋はRILが既にグジャラート州のクロル・アルカリ製造業者、Gujarat Alkalies and Chemicals Ltd(GACL)及びSearchchemと塩素の10年間供給契約交渉を進める一方、運輸業者と10トン・コンテナによる塩素の輸送問題を協議していると伝えており、RIL幹部も同紙にEDCの小規模な試験生産を開始する計画を確認した。
RILのハジラ石化コンプレックスには年産27万トンのPVCプラントが設けられており、RILのPVC合計製造能力は70万トンに達する。同社はオープン・マーケットでEDCを調達、PVCの製造原料になる塩化ビニール・モノマー(VCM)を製造している。
苛性ソーダ製造業者にとって塩素は処理も蓄積も困難な有毒化学品で、これまでは一般に1トン積みコンテナで輸送されてきた。RILは10トン積みコンテナの使用の他、パイプラインによりDahejからハジラに塩素を輸送するオプションも検討していると言う。
ちなみにRILのライバル、Indian Petrochemical Corporation Ltd (IPCL)は既にBarodaに年産10万トンのEDC製造施設を有する他、ダヘジに別に年産30万トンのEDC製造施設を設けるプロジェクトを進めている。
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