2001-06-21 ArtNo.26342
◆カキナダLNGコンソーシアム、ONGCに参加要請
【ヴィシャカパトナム】アンドラプラデシュ州Kakinadaにおける1940クロー(US$4.13億)の液化天然ガス(LNG)ターミナルの建設を手掛けるKakinada Indian Oil Consortium (KIOC)は5番目のパートナーとしてOil and Natural Gas Corporation(ONGC)に参加を求める計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月19日信頼できる筋の消息として伝えたところによれば、KIOCとONGCとの交渉は開始されており、向こう数週間内に結果が明らかになるものと見られる。
KIOCの既存メンバーは、マレーシアの国営石油会社Petronas、シンガポール拠点International Seaport Pte Ltd (ISPL)の特別任務遂行機関Cocanada Port Co Ltd (CPCL)、British Petroleumから成る。
ISPLは地元Larsen & Toubro/Precious Shipping Public Company (Thailand)/米国企業SSA Asia Incの合弁会社で、アンドラプラデシュ州政府から獲得したKakinada Deep Water Port (KDWP)の経営/保守契約の遂行をCPCLに委ねている。
ONGCはカキナダに既にプレゼンスを有するが、IOCに率いられるコンソーシアムへの参加が、中核ビジネスへの集中を図る同社ポリシーに合致するか否かを検討している。
新パートナーの参加を得ることにより、共同作業のメッリットの拡大を図るKIOCは、Gas Authority of India Ltd (GAIL)にも参加を求める可能性がある。GAILはアンドラプラデシュ州に集約的なパイプライン網を有するため、カキナダ・ターミナルに陸揚げされたLNGのディストリビューションに寄与できる。
KIOCは2、3ヶ月後には、パートナー間の最終的出資率を決め、新会社を設立することになる。
KIOCはまたLNGターミナルとLNGベースの1000MW(メガワット)発電事業を統合することをアンドラプラデシュ州政府に申請、認可を待っている。州政府は専門委員会を組織し、LNGターミナル・プロジェクトと発電プロジェクトを統合する可否を検討している。同専門委員会は同時に州政府がKIOCから電力を購入する可能性も研究している。アンドラプラデシュ州は向こう20年間に新たに3万6000MWの電力を必要としており、価格さえ妥当ならコンソーシアムから電力を購入する方針だ。専門委員会は今月末までに関係報告書を提出、州政府はこれを受けて最終方針を決定する。
発電所はターミナルに陸揚げされる250万トンのLNGの半ばを消費、残りのLNGはアンドラプラデシュ州内の他、タミールナド州、カルナタカ州、オリッサ州、マハラシュトラ州等にも供給される。
プロジェクトの金融アレンジにはなお12ヶ月を要するものと見られ、2002年7月1日に埠頭の建設が開始され、ターミナルと発電所はその後3年内に完成する見通しだ。
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