2001-06-19 ArtNo.26330
◆国会議員グループ、セメント・コープ会長人事に異議
【ニューデリー】インド政府はこのほどCement Corporation of India(CCI)の全てのユニットを売却する方針を決めたが、時を同じくして複数の国会議員がCCIのトップ人事に異議を申し立てた。
エコノミック・タイムズが6月17日報じたところによれば、Raghuvansh Prasad Singh下院議員を初めとする複数の国会議員がCCIのKishu Teckchandani会長兼MDの汚職を告発する文書を総理府、官房長官オフィス、人事院に提出した。
告発の内容はTeckchandani氏がインド空港局(AAI:Airports Authority of India)在任期間に関係しており、告発文はTeckchandani氏が中央監視委員会(CVC:Central Vigilance Commission)の条件付き承認の下にCCIのトップに就任したとするとともに、CVCのケースが元でTeckchandani氏の名は、1995年、96年、97年の間、中央調査局(CBI:Central Bureau of Investigation)のリストにも掲載されていたと指摘している。
Teckchandani氏はAAI時代にコンピューターの購買を巡りWiproに賄賂を要求したとされ、Jammu空港のキャンティーン契約でも不正の疑いがもたれている。また夫人の不動産取得や医療費請求を巡る疑惑も受けており、告発書はさらにTeckchandani氏がCCIのセメント・ユニットに関心を有する多国籍企業やインド人非居住者(NRI)のバックを得ていると指摘している。
Teckchandani氏はこれらの疑惑は何れも最終的に根拠がないことが明らかになっており、CBIはそのリストから同氏の名を抹消したと述べている。
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