2001-06-18 ArtNo.26321
◆ドゥルガプール・スチール、今年の特殊鋼生産を3倍に拡大
【コルカタ】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)傘下の年商2000クロー(US$4.26億)のDurgapur Steel Plant(DSP)は、今年は特殊鋼の生産高を3倍以上に拡大、これにより売上を40~50クロー(US$852万-1065万)積み増しできるものと見ている。
エコノミック・タイムズが6月15日伝えたところによれば、SAIL幹部は、PTI通信に以上の消息を語った。それによると、これによりDSPの純売上もアップ、コスト削減努力と相俟って現金収支の大幅な改善につながる。DSPを採算ラインに乗せるには、高額な減価償却費をカバーできるよう250クロー(US$5324万)のキャッシュ・プロフィットを実現する必要がある。何れにしても今会計年度もしくは次期会計年度にDSPを採算ラインに乗せることができる見通しで、これは、長期にわたり赤字経営を続けてきたDSPにとっては一大突破と言える。
DSPは既に特殊鋼部門を設けており、特殊鋼の今会計年度の生産目標は40万トンに引き上げられた。昨年度の特殊鋼生産実績は12万トンで、前年の11万トンを僅かに上回った。
4800クロー(US$10.22億)のプラント近代化計画後の重い金利負担に関わらず、2000-01年度にはキャッシュ・プロフィットを実現、厳しいコスト管理を通じ、純支出を125クロー削減した。同年は条鋼の売上も10%ほど拡大した。
特殊鋼チームの調査によれば、南部、西部地区では、取り分け特殊鋼板の消費が拡大しており、DSPは、連続鋳造、高炉、マーチャント・ミル等、複数の領域で引き続き100%以上の稼働率を実現したと言う。
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