2001-06-18 ArtNo.26319
◆M&M、トラクター部門の在庫水準の48%カット目指す
【ムンバイ】Mahindra & Mahindra(M&M)はトラクター部門の生産工程を1ヶ月から1週間に短縮、在庫水準を48%カットすることを目指している。
エコノミック・タイムズが6月15日、M&MのSatish Murjani主任(サプライ・チェーン計画/管理担当)の言を引用し報じたところによれば、M&Mはサプライ・チェーンの再編を含む情報技術(IT)イニシアチブを通じて、今年11月までに目標を実現することを目指している。今年11月までにディーラー・レベルの在庫を現在の58日分から30日分に、会社レベルのそれを32日分から15日分に、それぞれ縮小する。
トラクター部門は、現在MumbaiとNagpurに生産施設を、ウッタルプラデシュ州Rudrapurに組み立て工場を有する他、納入業者800社、ストック・ヤード20、地域オフィス5、ディーラー400社を擁するが、サプライ・チェーン再編の一環として、10クロー(US$213万)を投じ、JaipurとVaranasiにそれぞれ年産5000台のトラクター組み立て工場を増設する。
M&Mは市場の需要動向や原料/部品/完成品の在庫レベルをモニターする狙いから納入業者とディーラーのウェブサイトを設けており、納入業者800社中500社がウェブ対応のインターフェースを使用、ディーラー400社の60%が5つのエリア・オフィスにリンクされている。
M&Mは向こう6ヶ月間にSAP Indiaにより提供されたサプライ・チェーン管理ソフトウェアを用い、ディーラー及び納入業者の情報を収拾・校合・分析できるネットワークの構築を図る。これにより市場の需要動向をモニターし、原材料の在庫レベルを1週間ごとに調整できるようになる他、より頻繁なモデル・チェーンジが可能になり、地域別、仕様別のニーズに肌理細かく対応できるようになる。最も大きなメリットは在庫レベルを縮小、この方面のコストを大幅に削減できること。運輸コストを30%カットできる新ロジスティク・モデルも既に採用しているM&Mのトラクター部門は、 昨年、ほぼ8万台のトラクターを販売したと言う。
|