SEAnews 2001-06-15 ArtNo.26306

【ムンバイ】Industrial Bank of India (IDBI)は、Vinay Rai一族に率いられるUshaグループからMalivika Steel Ltd(MSL)の支配権益を手に入れる許可を、中央政府に申請した。
インディアン・エクスプレスが6月14日伝えたところによれば、ＭＳＬはRita Singh一族のMesco Steelに続き金融機関から支配権益の引渡を迫られる複数の鉄鋼会社の1社になった。ＩＤＢＩは恐らく国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)の幹部をＭＳＬに送り込むものと見られるが、それにはＭＳＬ経営陣の交替に対する鉄鋼省の認可を取得する必要がある。ＭＳＬがウッタルプラデシュ州Jagdishpurに設けた年産40万トンの高炉の銑鉄生産レベルは年間2万4000トンに落ち込み、過去数年不振な経営を続けている。金融機関からの借入の返済も滞っており、ＩＤＢＩが債権銀行のリード役を務めている。
Vinay Rai一族は当初ＭＳＬの72.65％のシェアを握っていたが、最近21.65％の持分を手放した。Ushaグループ傘下には、ＭＳＬの他、海綿鉄の製造を手掛けるUsha Ispatが存在する。