SEAnews 2001-06-15 ArtNo.26305

【ニューデリー】Ford India Ltd(FIL)はフォードの全製品をインドに紹介する計画の一環として、今年末までに第3のモデルを発売する計画で、完成車(CBU)輸入の可能性も検討している。
エコノミック・タイムズが6月13日伝えたところによると、ＦＩＬのPhil Spender社長兼ＭＤは同紙に以上の計画を語った。それによると、最初のモデル、Escortの生産は最早行わない。昨年以来同社は営業利益を計上しているものの、Ikonと平行して販売し、ボリュームを確保するモデルがないなら、粗利益の実現は難しい。
新モデルはまたタミールナド州チェンナイ近郊Maraimalainagar工場の稼働率アップにもつながる。Maraimalainagar工場の年産能力は6万台だが、10万台まで拡張できる。今年通年の生産目標は4万5000台で、目下のところ3分の1の設備が遊休している。
今年の国内販売目標は2万台で、残りの2万5000台は輸出される。国内販売は厳しいが、輸出は予想以上に好調で、このため輸出目標を2万台から2万5000台に引き上げた。
同社は完成車輸入関税の60％への引き上げに落胆しているが、依然として完成車を輸入する可能性を検討している。第3のモデルに関してはインドで組み立てるか、完成車を輸入するかまだ決めていないと言う。
ＦＩＬがMondeoの完成車輸入を計画しているとの報道がなされたものの、同社は未だに外国投資促進局(FIPB)に関係申請を提出していない。