2001-06-11 ArtNo.26253
◆今年のソフトウェア輸出成長率43%:Nasscom会長
【ニューデリー】情報技術(IT)産業の成長鈍化が顕在化する中、全国ソフトウェア・サービス企業協会(NASSCOM:National Association of Software and Services Companies)は8日、今年のソフトウェア輸出が昨年比43%増の4万クロー(US$85.18億)に達するとの見通しを示した。
デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが6月9日伝えたところによると、NasscomのPhiroz Vandrevala会長はPTI通信に以上の見通しを語った。同氏によると、IT企業トップ25社が総額9000クロー(US$19.17億)の2001年1-3月期ソフトウェア輸出の65%を占めており、今年通年の輸出総額は4万クローを突破するものと見られる。今年1-3月期の数字をベースにすれば通年の輸出額は3万6000クローと見積もられ、この他にIT対応サービスの売上が4000クローに達する見通しだ。これは年率43%の成長を意味する。世界的な経済活動の鈍化からマージンの下降が予想されるものの、短期的にはそれほど大幅な縮小にはならないものと見られる。今日の26~32%のマージンを長期的に維持するのは難しい。過去数年の需給バランスの不均衡が今日のハイ・マージンを生じさせたが、競争の過熱に伴い向こう10年間に徐々に下降する見通しだ。
Nasscomは当初のソフトウェア輸出見通しを下方修正したものの、マッキンゼイ報告が掲げた2008年までに500億米ドルの輸出目標を達成するための30%の年間平均成長率を上回っている。この点に関してNasscomは、国内ソフトウェア業界が米国以外の市場開拓に照準を合わせていること、また今年後半には米国経済も回復に転じるものと見られることを指摘、通年の成長目標は達成可能としている。
Vandrevala氏によると、昨年(2000-01)のソフトウェア輸出は2万8500クロー(US$62億)をマークしたものと見られ、これは一昨年の40億米ドルを55%上回っている。
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