【ニューデリー】劣悪な道路条件の農村部における移動や輸送用に開発されたRTV(Rural Transport Vehicle)の都市部における予想外のヒットで、赤字経営を続けるHindustan Motors Ltd(HM)の黒字転換が予想されている。
インディアン・エクスプレスが6月6日報じたところによると、オーストラリアのOka Motor Company Ltdの技術支援下にデザインされ、マドヤプラデシュ州Pithampurの工場で製造された14人乗り、全地形型RTVは、小回りが利き、路面の凹凸や道幅の狭さも苦にならない。地元部品使用率は100%で、店頭価格は38万5000~45万5000ルピー(US$8198-9689)。CNGを利用した際のキロ当たり運転費は1.23ルピー、ディーゼルの場合は1.80ルピーと、同種の車両の平均3ルピーを大きく下回る。
都市部向けは多少デザインに変更も加えられており、オフィス・プール・カー、スクール・バス、ピクニック・バン、軽貨物輸送車、救急車等、様々な用途に利用できる。デリーでは、特にスクール・バスとして好評を得ているが、ディーゼル、ガソリン、圧縮天然ガス(CNG)バージョンが用意されていることも高い人気の理由の1つと見られる。
タミールナド州チェンナイで既に発売されており、今後ムンバイや他のマハラシュトラ州の都市でも販促されると言う。