【ニューデリー】米国やその他の主要貿易パートナーの景気不振から今年(2001)4月の輸出は昨年同月の33億900万米ドルから34億9216万米ドルに5.51%の成長を見たにとどまり、昨年同月の25.8%の成長から大幅に鈍化、インド政府の18%の成長目標も大きく下回った。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが6月2日、商業情報・統計総監事務所(directorate-general of commercial intelligence and statistics)の暫定統計数字を引用し報じたところによれば、輸出成長の鈍化に関わらず、4月には輸入が44億76万米ドルから39億6581万米ドルに9.88%下降したため、貿易赤字は昨年同月の10億9082万米ドルから4億7360万米ドルに55%以上の縮小を見た。ちなみに昨年4月の輸入は39.7%の成長を見ていた。
4月の石油輸入は昨年同月の12億9529万米ドルから11億9683万米ドルに7.6%ダウン、非石油産品輸入も31億547万米ドルから27億6800万米ドルに10.84%下降した。
貿易数量制限(QR:quantitative restrictions)の撤廃で輸入が急増するのではないかとの懸念とは裏腹に、輸入はかえって縮小したが、地元紙はこれにはインド政府が構築した関税/非関税障壁の奏功とともに、国内産業の不振が反映されているとコメントしている。