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1995-01-24 ArtNo.262
◆＜星＞消費者需要、今年も低調に推移：香港コンサルタント
【シンガポール】シンガポールの消費者需要は今年も低調に推移する見通しだが、消費材の生産者や販売業者は最早消費税(GST)のみを苦情のはけ口にする訳には行かなくなっている。
香港拠点のポリティカル＆エコノミック・リスク・コンサルタンシー(PERC)はアジアン・インテリジェンス最新号の中で、シンガポールの小売り市況に影響を及ぼしている短期的要因として、消費者の可処分所得を浸食する不動産市場、自動車所有権証(COE)、証券市場を挙げるとともに、消費者及び旅行客のプロフィールの変化や営業コストの上昇はより長期的要因と指摘している。セールス従業員の高い転職率や過当競争は、営業コストの上昇とマージンの縮小を招いており、消費者心理さえ変化させている。例えば特価セールに慣れた消費者は正価で購入することを忌み嫌うようになった。また金融管理局(MAS)のクレジット・カード・プロモーション規制には支出よりも貯蓄を奨励する政府の姿勢が反映されている。シンガポールにおける買い物の魅力が薄れる中で旅行者の訪問目的も近隣諸国への中継地として利用すること等に変化している。また他の都市のように買い物客を補給する後背地を持たぬこともシンガポール小売業のウィークポイントの1つと言う。(BT:1/23)
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