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2001-06-01 ArtNo.26182
◆エタノールの自動車燃料としての利用研究
【ニューデリー】石油天然ガス省は同省副次官(additional secretary)を長とし、運輸省/環境省/大蔵省の代表等から成る専門委員会を組織、環境保護の上からエタノール入りのガソリンやディーゼル油を自動車燃料として使用する可能性を調査する方針を決めた。
エコノミック・タイムズが5月31日伝えたところによれば、既にエタノール入りガソリンを自動車燃料として使用しているブラジルをこのほど訪問したRam Naik石油天然ガス相は30日記者会見し、以上の消息を明らかにした。
それによると1931年からこの種の燃料を使用しているブラジルではエタノールの含有率が20~22%のガソリンが使用されているが、含有率が10%以内なら既存のエンジン・システムに改良を加える必要がない。ブラジルではまたディーゼル油に5%エタノールを混ぜて使用する研究が進められている。
この種のプロジェクトでは、エタノールをブレンドしたガソリンが既存のガソリンよりも低コストであることが成否の鍵になる。またディーゼル油が自動車燃料として広く使用されているインドでは、ディーゼル油にどこまでエタノールを混入できるかが重要ポイントになる。インドはブラジルと関係技術をシェアする協力覚書を結ぶことを検討している。
この種のブレンド燃料の製造には特殊な蒸留装置を必要とするが、国内のアルコール会社にこの種の装置を備えたものは、目下の所ほとんど存在しない。しかし需要さえ存在すれば、アルコール会社は競って関係装置を導入するものと見られる。
マハラシュトラ州Sangli県Mirajにおけるパイロット・プロジェクトが既にスタートしており、2001年6月30日までにはウッタルプラデシュ州とマハラシュトラ州において別に2つのパイロット・プロジェクトがスタートすると言う。
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