2001-05-31 ArtNo.26175
◆インフラ不足が中期的経済見通しに陰影:商工会議所協会
【ニューデリー】インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry)は、その最新経済レポートの中で、インフラストラクチャーのネックが引き続きインド経済の中期的成長見通しに陰影を与えていると指摘している。
エコノミック・タイムズが5月29日伝えたところによると、Assochamはシンガポール、中国、パキスタン、スリランカ、南アフリカ、メキシコ、米国、日本のインフラストラクチャー指標とインドの関係指標を比較対照している。
それによるとインドの1997年の1人当たりの電力消費は393kwhと、中国のほぼ2分の1、また中国における送配電ロスは8%であるのに、インドのそれは18%に達する。
1997年のラジオ所有人口は1000人当たり121人と、スリランカの207人を下回り、テレビに関しては68人と最低。また1998年のパーソナル・コンピューター所有人口は同上2.7人と、中国の8.9人を遙かに下回る。
インドの科学、エンジニア領域の人材資源は世界的に定評が有るが、1987-97年の間に研究開発(R&D)に従事した人材の数は人口100万人当たり149人にとどまった。
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