2001-05-31 ArtNo.26172
◆中央政府、ダブホール発電所からの電力購入の可能性否定
【ニューデリー】インド政府は28日、米国のエネルギー会社Enronがプロモーターを務めるDabhol Power Company (DPC)から電力を購入する可能性を否定した。
マハラシュトラ州政府は電力料の支払い不能に陥った州電力局(MSEB)に替わり、National Thermal Power Corporation(NTPC)もしくはPower Trading Corporation (PTC)がDPCの電力を買い上げるよう中央政府に要請したが、PTI通信のインタビューに応じたSuresh Prabhu電力相は「マハラシュトラ州政府が購入できないものを、どうして中央政府傘下の公益会社が買い取ることができるのか」と反問、こうした可能性を打ち消した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが5月29日報じたところによれば、Prabhu電力相は、「国益と投資家の利益の双方を満たす解決策を見出さねばならず、NTPCがMSEBに替わって電力を購入しても、問題は解決しない」と指摘した。同相はすでにその意見をマハラシュトラ州のVilasrao Deshmukh首席大臣にも伝えたと言う。
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