2001-05-28 ArtNo.26132
◆DPC、MSEBの拒絶証書付き小切手の受け取り見合わせ
【ムンバイ】マハラシュトラ州電力局(MSEB)は24日、Dabhol Power Company (DPC)に対する2001年4月分の電力料として136クロー(US$2912万)の拒絶証書付き小切手(cheque under protest)を準備したものの、DPCはその受け取りを、翌日に繰り延べた。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが5月25日MSEB幹部の言として伝えたところによると、同局はこの日午後5時以前に小切手を準備したにも関わらず、DPCはその受け取りを電力料支払い最終期限の25日に延期したと言う。
MSEB幹部は「今回の支払いはDPCが1月28日に規定量の電力供給を怠り、誤った電力料を請求したことに対してMSEBが科した401クロー(US$8587万)のペナルティーの支払いを怠ったにも関わらず、準備されたもの」と指摘した。
それによるとPPAには午後6時以降も657MW(メガワット)の負荷を維持するよう規定されているにも関わらず、DPCは今年1月28日の午後6時45分には216MWの電力を供給したにとどまった。加えてDPCは同日の午後6時から午後9時の間に657MWの基本負荷を維持したと虚偽の報告を行った。このためMSEBは契約法セクション12の条文に基づき電力購入契約の無効を宣言することができる。また電力供給不足分の払い戻しをしなかったDPCは11.1 (b) (ii)条文にも違反しており、MSEBは払い戻しを請求する権利があると言う。
またMSEB筋によると、小切手の受け取りを見合わせたDPCの動きは、MSEBが24日に電力購入契約の無効を通知したのに対応したものと見られると言う。
電力料の支払いが拒絶証書付き小切手でなされたことから、DPCは様々な法的措置を検討しているものと見られるが、DPC側のコメントは伝えられていない。
MSEBはこれ以前に2月分の114クローと3月分の134クローも拒絶証書付き小切手で支払いを行っている。
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