SEAnews 2001-05-25 ArtNo.26121

【ニューデリー】インドの1500クロー(US$3.21億)のルーム・エアコン市場はピークに達したものの、エアコン／冷蔵庫ビジネスを中核とするBlue Star Ltd(BSL)はマーケット・リーダーのCarrier Airconを上回る20～25％の成長を維持、2001年3月期にも好業績を実現した。
インディアン・エクスプレスが5月23日報じたところによると、ＢＳＬの昨年(2000-01)の営業額は14.5％増の506.3クロー(US$1.84億)をマーク、小売部門の他、ソフトウェア、ヘルスケア、ホスピタリティー・ビジネスの貢献が拡大した。中核エアコン・ビジネスに関しては国内市場の低迷から高いマージンを期待できないため、ボリューム販売の一層の成長が望まれる。昨年はエネルギー消費の節約やよりハイ効率の冷却を可能にする少なからぬ新製品やシステムが紹介された。
総支出は前年の404クローから462クローに拡大した。営業利益は堅実な15.1％の成長を見、44.1クローをマークしたが、営業利益マージンは8.7％にとどまった。一般に総支出の75％以上を占める原材料コストが売上の少なからぬ部分を占めるため、利益率を高める余地は大きくない。昨年の金利、減価償却率はほとんど変化しなかった。その他の収入は前年の1.5クローから3.5クローに拡大、投下資本利益率(ROCE:Return on Capital Employed)は15.7％から19.6％にアップした。受注は20％の伸びを見た。
ＢＳＬは製品ポートフォリオを拡大する狙いから海外のプレーヤーとの提携を希望、より先端的なクーラー、冷凍庫、ディスプレー・キャビネット、飲料自動販売機等の発売を予定している。ディストリビューション網は現在の300店から400店に拡大する。目下アラブ首長国連邦とマレーシアにその製品を輸出しているが、海外市場におけるプレゼンスを強化する計画は特に存在しないと言う。