SEAnews 1995-08-02 ArtNo.2611

【クアラルンプル】米国拠点のデルフィ・オートモーティブ・システムズ(旧社名ｾﾞﾈﾗﾙ･ﾓｰﾀｰｽﾞ･ｵｰﾄﾓｰﾃｨﾌﾞ･ｺﾝﾎﾟｰﾈﾝﾂ･ｸﾞﾙｰﾌﾟ･ﾜｰﾙﾄﾞﾜｲﾄﾞ)のシャー・アラム工場は国産車プロトンに触媒式排気ガスコンバーターの供給を開始した。
デルフィのウィリアムＡ.エバート社長(ｱｼﾞｱ太平洋地域担当)がＭＢＴ紙に語ったところによれば、触媒コンバーター年間25万ユニットの製造能力を有するシャー・アラム工場には1500万Ｍドルが投資された。同社の売上は現状ではほとんどゼロだが、トヨタ、ルノー、クライスラー等の地元組立業者にもその製品を納入する計画で、触媒コンバーターだけで96年度に500万米ドル、今世紀末までに2000万米ドルの年商が見込まれる。その他の部門も含めれば今世紀末の年間売上は3億5000万米ドルに達する見通しだ。目下プロトン及び地元市場へのステアリング・コラム、アンチロック・ブレーキ・システムの納入交渉を進めており、更にシャーシー・システム、サーマル・システム、エネルギー／エンジン・マネージメント・システム、照明システム等の市場開拓も目指す。同社のマレーシア市場開拓の鍵は、日本製品を上回る価格競争力保持に掛かっている。デルフィの昨年のアジア太平洋地域における合弁事業売上は8億米ドルで、その大部分が韓国におけるダエウとの合弁によるものだった。目下11の合弁事業を手掛けているが、別に37件の潜在プロジェクトが存在し、1999年までにその売上は30億米ドルに達する見通しと言う。(MBT:8/1)