2001-05-24 ArtNo.26109
◆Essarスチール、3段構えの戦略でスランプ乗り切り
【コルカタ】Essar Steel Ltd(ESL)は、“生産の最適化”、“コスト抑制”、“シャープ・フォーカス”の3点に照準を合わせた戦略を立て、厳しい市場環境の乗り切りを図っている。
インディアン・エクスプレスが5月22日伝えたところによればESLは、以上の戦略に基づきグジャラート州Surat県Haziraに設けた工場の業務を整頓、ハイ効率で、無駄のない、低コストな操業を実現した。
鉄鋼ビジネスにおいては原料コストが総コストのほとんど半ばを占めるため、ESLはメタリックスの管理に全力を傾注、HBI(hot briquetted iron:鉄鉱石を天然ガスにより直接還元してペレット状に整形した鉄鋼製品の最も低廉な原料)の年産量を170万トンから240万トンに拡大した。ESLのJatinder Mehra重役(MD)によると、これにより鉄鋼プラントは高品質な原料を確保できる。同社はまた屑鉄への異存を軽減、塊鉱石の使用拡大に努める。これでメタリックス・コストを大幅に軽減できる見通しだ。またアーク炉におけるホットDRI(直接還元鉄)のチャージングにも成功、電力消費の大幅な削減を実現した。
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