2001-05-22 ArtNo.26095
◆HMSI、ヒーロとの関係も配慮し漸進的流通戦略採用
【ニューデリー】ホンダが完全出資するHonda Motorcycle and Scooter India(HMSI)は姉妹会社Hero Honda Motors Ltd(HHML)との関係も配慮し、漸進的な流通戦略を採用する方針だ。
エコノミック・タイムズが5月21日、HMSIのイグチ重役(MD)の言を引用し伝えたところによれば、同社は目下、輸出や生産規模とともに発売モデルの年間計画を立てている。今年は102CC、4ストローク、オートマチック・スクーター、“Activa”を発売、初年度に5万台の生産を目指す。来年は別に新モデルを投入し、生産規模も10万台に拡大する。
最初のモデルはオートマチック・スクーターで、特定の地域をターゲットにしているため、最初から全国にディーラー網を展開する訳には行かない。発売するモデルのキャラクターに応じて段階的にディストリビューター網を拡大して行く。当面は南部と西部を中心に60社のディーラーを指名、一部は北部のセンターにも配置する。
HMSIは当面スクーターの製造・販売に専心、HHMLはモーターサイクルを製造・販売する。このため両社間で将来のモデルに関して協議を行う必要はない。したがってホンダ本社、HHML、HMSIの代表から成るモデル調整委員会の最終的な構成はまだ決まっていない。モデル調整委員会は年に1度会合し、HMSIとHHML間の競合回避を図る。
ホンダは地元パートナーのMunjal一族に、HMSIに出資するオプションを提供しているが、この点に関しても今のところ方針は決まっていない。
HMSIは今年から輸出を開始、製品の20-30%を輸出する。同社は2003-04年までに25万台の製造を計画しているが、輸出が好調なら製造能力の拡張も検討する。HMSIはこれまでに200クロー(US$4283万)を投資して来たが、来年は少なくとも10万台の販売を目指しており、このため拡張投資の一部は今年末にも行われる。
また完成車の輸入関税が60%に引き上げられたことから、プレミアム・セグメントの完成車を輸入する計画は当面見合わせると言う。
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