SEAnews 2001-05-22 ArtNo.26087

【ニューデリー】Indian Petrochemical Corporation Ltd (IPCL)は、その民営化計画の一環として、ＩＰＣＬとオランダ企業ＧＥの50：50の合弁事業GE Plasticsの50％の持分売却を政府に申請する。
エコノミック・タイムズとデカン・ヘラルドが5月20／21日伝えたところによれば、ＩＰＣＬのAshok Chawla会長兼ＭＤはＰＴＩ通信に以上の消息を語った。それによると両パートナーはＩＰＣＬの合弁事業からの撤退及びＩＰＣＬの持分の評価に関して合意に達したと言う。しかしChawla会長は合意内容の詳細を明らかにすることを避けた。
ちなみに両パートナーは赤字経営のＧＥプラスチクス(1991年創設)の50％持分の評価を巡り論争、ＧＥはArthur Andersonにその評価を委ねたが、ＩＰＣＬはArthur Andersonの評価に満足せず、中立の監査会社に評価のやり直しを求めた経緯が有る。
ＩＰＣＬがＧＥプラスチクス・インディアの持分売却を決めたのは、政府がＩＰＣＬの25％持分の処分を決めたのに伴う組織再編計画の一環とされる。ＧＥプラスチクス・インディア持分の売却はＩＰＣＬの財政基盤を一層強化し、政府の25％の持分の評価を高めるものと期待されている。
ポリカーボネート、合金、複合エニジニアリング・サーモプラスチック・ブレンド・コンパウンドの製造を手掛けるＧＥプラスチクス・インディアは、ＩＰＣＬのグジャラート州Vadodaraのコンプレックスに隣接して工場を有する他、ハリヤナ州Gurgaonにはデベロプメント・センターを設けている。同社はまたマハラシュトラ州JalgaonのJain Irrigationから1998年にツー・マルチ・ウォール・ポリカーボネート・シート製造施設を買収した。昨年の営業額は248クロー(US$5310万)をマークしたが、9.1クロー(US$195万)の純損失を計上している。