2001-05-21 ArtNo.26078
◆鉄鋼政策起草委員会、反ダンピング・メカニズムの強化提案
【ニューデリー】国家鉄鋼政策(NSP:National Steel Policy)起草委員会は、反ダンピング税と保護メカニズムを通じて鉄鋼産業領域における不公正取引を防止し、国内鉄鋼産業を振興するよう提案した。
デカン・ヘラルドが5月19日報じたところによれば、インド政府は過去数年成長が停頓している鉄鋼業界が国際プレーヤーと対等に競争できる環境を醸成する狙いから新鉄鋼政策起草委員会を組織した。鉄鋼省のA K Aggarwal次官を座長とする同委員会は5月25日に産業界の代表と新鉄鋼政策草案の内容を討議する。
委員会は同草案の中で、以下の諸点を提案している。1)製品の戦略的重要性と鉄鋼産業の複雑性に鑑み、政府は“Steel Exporters' Forum(SEF)”にダンピングや政府補助監視の任を委ね、同組織を強化すべきである。2)国内鉄鋼産業が外国企業との競争に耐えられるよう準備する時間的ゆとりを与えるため、中期的に冶金用石炭、石灰岩、鉄屑等の輸入には、関係部門に最低限の保護を提供する一定レベルの関税を引き続き課すべきである。
インド政府は国内鉄鋼業のために長期的なリソース計画を立案することになると言う。
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