SEAnews 2001-05-18 ArtNo.26069

【ニューデリー】貿易数量規制(QR)の撤廃で輸入が急増するとの国内業界の懸念とは裏腹に過去2ヶ月の暫定貿易統計数字は輸入が下降線を辿っていることを示しており、通関当局の関税収入にも影響しそうだ。
インディアン・エクスプレスが5月17日商工省筋の言として伝えたところによれば、ＱＲの撤廃で輸入が急増するとの業界の懸念とは対照的に、年初2ヶ月(2001/4-5)の輸入は僅かではあるが下降した。政府の貿易政策の見通しが不透明なことが原因の1つと見られ、6－7月に輸入が拡大する可能性も予想される。
同筋によると、最近、食用油を除くデリケートな300品目の輸入窓口を11のエントリー・ポイントに制限した政府の意図は、貿易データの収拾を改善し、合理化することを目指したもので、他意はない。エントリー・ポイントに指定された港湾や空港には統計データの収拾が可能なコンピューター・システムが装備されていると言う。
最初のリストに食用油が含まれていなかったことから、食用油価格が急騰、政府はその後8つの港湾を食用油のエントリー・ポイントに指定している。