【ムンバイ】Philips India Ltd(PIL)は、輸入家電製品に最高小売価格(MRP)にリンクした相殺関税(CVD)が課されることになったことからハイエンド・カラー・テレビジョン(CTV)の価格を2~3%値上げした。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月13日報じたところによると、PILのRajeev Karwal, Sr副社長は同紙に以上の消息を語った。それによると値上げ品目には完成品として輸入される29インチ・モデルやプラズマ・レーンジが含まれる。目下、プラズマTVの価格は80万ルピー、29インチCTVは2万8000~10万ルピーだが、新規輸入品には新価格が適応される。
新年度予算が発効したのに伴い輸入耐久消費財、例えばCTV、冷蔵庫、音響機器、洗濯機等の価格は5~6%アップする見通しだ。とは言え今回の値上げによりフィリップス製29インチCTVやプラズマTVの市場シェアが影響を受ける恐れはない。
またCTV業界は、今年も昨年並みの480万~500万台の販売が実現できるとは期待していない。これは4州における旱魃の被害が伝えられており、向こう3~4ヶ月も降雨は期待できないため。
プレミアム・レーンジの音響機器やコンピューター・モニターに対する課税の影響はニュートラルで、Samsung India Electronics LtdやLG Electronics India Ltdも早晩値上げを発表する見通しだが、フィリップスのトップエンド・オーディオ製品やコンピューター周辺機器の価格は維持されると言う。