SEAnews 2001-05-16 ArtNo.26027

【ニューデリー】タミールナド／西ベンガル／ケララ／アッサム／ポンディシェリー5州の州議会選挙結果が判明した14日、国民会議派の志気が高揚した反面、インド人民党(BJP)は意気消沈、AIADMKのリーダー、J Jayalalitha女史は早々とタミールナド州の首席大臣に就任した。
インディアン・エクスプレスが5月15日報じたところによると、国民会議派スポークスマンは「農村地域の有権者、取り分け農民は、Tehelka報道により明るみに出た全国民主連盟(NDA)のミスルール、反国民的政策、汚職の繁茂に憤激している」と声明したが、ＢＪＰ陣営は選挙本部の扉を閉ざして記者会見も行わず、指導部の狼狽ぶりを窺わせた。
ＢＪＰは、ケララ州では再度全滅、タミールナド州では僅か4議席を確保、アッサム州と西ベンガル州で多少の戦果を収めたにとどまった。ＢＪＰはウッタルプラデシュ州Shahjahanpurの国会下院議員の補欠選挙でもSamajwadi党のMulayam Singh候補に大敗、Samajwadi党のAmar Singh書記長は、勝利後の記者会の席上、「補欠選挙の結果は中央政界における地殻変動を反映しており、バジパイ政権の崩壊は時間の問題」と予言した。
タミールナド州ではFatima Bibi知事が、AIADMKのJayalalitha女史を首班に指名、同女史はこれを受けて首席大臣就任宣誓を行った。
ケララ州では国民会議派リーダーのAK Antony氏が首席大臣に就任する見通しだが、党首ソニア・ガンディ女史の最終決定はまだ伝えられていない。アッサム州でも国民会議派同州本部のチーフ、Tarun Gogoi氏が首席大臣に就任する見通しだ。
しかしポンディシェリーでは国民会議派は過半数に3議席不足しており、同党はＡＩＡＤＭＫに接触、連立工作を進めている。
西ベンガル州では左翼戦線(LF)が294議席中199議席を獲得、連続6度目の政権与党になった。このためインド共産党左派ＣＰＩ(M)リーダー、Budhadeb Bhattacharya氏が首席大臣に再任される見通しだ。