2001-05-15 ArtNo.26019
◆インド政府、ヒト・ゲノム・プロジェクトに金融支援決定
【ニューデリー】インド政府は、緊急な配慮を必要とするある種のヒト・ゲノミクス・プロジェクトに対して即時金融支援を提供する方針を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月11日、政府公報を引用し報じたところによると、これらのプロジェクトには、ミコバクテリウム毒性蛋白(mycobacterium virulence)、薬剤耐性(drug resistance)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobactor pylori)のような特定微生物ゲノムの塩基配列決定(sequencing)、Leptrospira、系統的な分子機能解析(Functional Genomics)のためのファージ・ディスプレイ(phage display)技術の応用、疾病に関わる一塩基多型(SNP:single nucleotide polymorphisms)、DNAマイクロアレイ/プロテオミクス/バイオコンピューティング施設のようなインフラ施設の構築が含まれる。
この他、将来的には、ファーマコゲノミクス(pharmacogenomics)、比較ゲノム学(comparative genomics)、微生物に関わるその他の疾病の塩基性配列決定、コンピューターを駆使したインド人口の生態学的研究も金融支援の対象とされる。
また上記の領域における成果や世界的な関連領域の動向を踏まえて、第10次5カ年計画期間の主要なスキームが目下立案されている。
植物ゲンム研究には生物工学局(Department of Biotechnology)のスキーム下に、別途支援が提供される。
上記の公認プロジェクトは時間制のもので一般に3年を目処に新薬、ワクチンの開発や診断学上の目標達成が図られる。
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