1995-08-01 ArtNo.2599
◆<比>タイ石化企業、US$15億プロジェクト見送り
【バンコク】タイ・ペトロケミカル・インダストリー(TPI)は3カ月前にフィリピン政府との間で覚書を交換したばかりの15億米ドルにのぼる複合事業の大半を見送る方針だ。
TPIのプラチャイ・レオパイラタナ重役(CEO)が先週末語ったところによれば、計画の大幅縮小を決めたのは、フィリピン政府が国内産業の保護措置を削減し、輸入原料に対する関税率を向こう10年間に10%から5%に引き下げる方針を決めたことによる。中止が決まったプロジェクトは6億米ドルのナフサ分解装置、3億5000万米ドルのセメント工場、2億5000万米ドルのポリ塩化ビニール(PVC)事業、2億米ドルのポリエチレン事業で、3億米ドルの石油精製プロジェクトと、1億3000万米ドルのポリプロピレン・プロジェクトは実行される。 TPIは今後、国内投資、取り分け鉄鋼事業への投資を積極化する方針で、これらには40%出資する予定のBSSI総合鉄鋼コンプレックス事業が含まれると言う。(BD:7/31)
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