1995-08-01 ArtNo.2590
◆<星>クエック氏、ヨー一族取り込みYHSの30.37%支配
【シンガポール】マレーシア・ホンリョン・グループのクエック・レンチャン氏に率いられるグループは、先週末ヨー一族の一員を取り込み、食品飲料会社ヨー・ヒャップセン(YHS)総発行株式の30.37%を掌握した。これによりクエック氏グループは競争者の不動産実業家ン・テンフォン氏の持ち株24.9%に更に水をあけ、YHS支配権争奪戦における優勢をますます強固にした。
YHS取締役で、ヨー一族の一員のチャールズ・ヨー氏は夫人と母親及び傘下の投資会社Aboundインベストメンツとともに、キャマリンPte LtdのYHS公開買付に同調することを承諾する文書に調印した。キャマリンはクエック氏のファースト・キャピタル・コープ(40%)、政府系企業スンバワン・コーポレーション(20%)、ハウ・パー・ブラザーズ・インターナショナル(20%)、インドネシアのサリム・グループ(20%)の持ち株会社で、YHSの26.27%の権益を握っている。これに対してチャールズ・ヨー氏グループはYHSの4.09%のシェアを保持しており、両者を合わせると、YHSの30.37%の権益を支配することになるが、依然として過半数にはほど遠い。先週金曜のYHS終値はクエック氏らの公開買付価格1株4.70Sドルを大幅に上回る5.05Sドルに達したが、多くの投資家はン・テンフォン氏が1株5.30Sドル前後で反対買収を提案するのではないかと観望している。(ST,BT,LZ:7/31)
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