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2001-04-30 ArtNo.25899
◆ＩＩＳｃチーム、３社とシンピューターのライセンス契約
【バンガロール】インド科学大学(IIS:Indian Institute of Science)の科学者チームは、近くEncore Software、VXL Instruments、PicoPeta Simputersの3社とポケットにも収まる超小型コンピューター“Simputer”のライセンス契約を結ぶ。
テキスト表示機能やスピーチ機能を備え、Linuxオペレ＝ティング・システムを装備したタッチ・ベースのシンピューターは目下のところヒンディー語、カナラ語、タミール語やその他の言語に対応、ボイス・メールやＥメールの送受信、ブラウジング、ＭＰ3ミュージックの鑑賞が可能で、リモート・バンキング、テレメディシン、遠隔教育の端末としても利用できる。価格は恐らく9000ルピー(US$193)以下に設定される見通しだ。
シンピューターの知的所有権を保持する非営利組織Simputer Trustは26日、プロットタイプのシンピューターをお披露目するとともに、以上の消息を発表した。ヒンドゥー・ビジネス・ラインとザ・ヒンドゥーが4月27日、トラストのマネージング・トラスティーを務めるEncoreのVinay L. Deshpande会長兼CEOの言として報じたところによれば、同氏は、シンピューターを共同開発したＩＩＳｃの科学者－Dr Vijay Chandru、Dr Swami Manohar、Dr V.Vinay、Dr Ramesh Hariharanの諸氏、及びEncoreのMark Matthias／Shashank Garg両氏と手を結びシンピューター・トラストを組織した。
シンピューター・トラストは5月7日までにシンピューターのハードウェア及びソフトウェアの仕様を公開する。シンピューターを第3世界で製造する際の1回限りのライセンス・フィーは2万5000米ドル、先進国で製造する際のそれは25万米ドルで、個人が非営利目的で製造する場合は無料。
情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers' Association of Information Technology)会頭も務めるDeshpande氏によると、Encoreは4ヶ月以内に商業生産を開始、初年度に5万～10万ユニットの生産を目指していると言う。
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