2001-04-30 ArtNo.25891
◆新年度予算修正案通過、完成車輸入関税を60%に引き上げ
【ニューデリー】ヤシュワント・シンハ蔵相は4月25日、乗用車及び二輪車完成車の輸入関税を35%から60%に引き上げることを含む、新年度予算案に対する修正措置を国会に提案、上院は26日発声投票により同修正案を可決した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月26/27日報じたところによれば、完成車輸入関税の引き上げは、低廉な輸入車の脅威から国内自動車産業を保護することを目指したもので、地元業界は乗用車の関税は70%に、二輪車のそれは105%に引き上げるよう求めていた。しかし実際のところ乗用車新車が大量輸入される可能性は少なく、二輪車の輸入、取りわけ中国からの輸入に対処するのが狙いとされる。
中国には600社を超える二輪車メーカーが存在し、価格面で強力な輸出競争力を備えているが、今回の輸入関税の引き上げにより中国製二輪車の国内業界に及ぼす脅威は薄れた。新年度予算案が国会に上程された後、複数の企業が中国製二輪車を輸入する計画を発表したが、今やこれらの企業はその計画に抜本的見直しを加えねばならなくなったものと見られる。
Hyundai Motor India Ltd (HMIL)やHero Honda Motors Ltd (HHML)の幹部、インド自動車製造業者協会(SIAM)のスポークスマンは、一様に完成車輸入関税の引き上げに歓迎の意を表明した。
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