【ニューデリー】インドの鉄鋼産業は2000-01年度に前年を11%上回る2970万トンの鉄鋼完成品を生産、マーケット・リーダーのSteel Authority of India Ltd(SAIL)は同年その損失を50%縮小したものと見られる。
エコノミック・タイムズが4月25日報じたところによれば、B K Tripathi鉄鋼相は鉄鋼省国会諮問委員会の会議の席上、以上の消息を語った。それによると、国内鉄鋼産業は鉄鋼消費部門の成長鈍化、インフラ部門における投資減退、インプット・コストの上昇、鉄鋼製品輸入関税の引き下げ等に災いされ、不振に陥っていたが、政府と民間部門の一致協力の結果、業況に改善の兆しが生じている。
SAILの2000-01年度の販売可能な鉄鋼製品(saleable steel)の生産量は過去最高の968万トンをマーク、内874万トンが国内で販売された。SAILの2000-01年度損失額は700クローに縮小したものと予想される。
昨年の鉄鋼完成品の国内消費量は前年比1.78%増の2687万トン、鉄鋼完成品輸出は285万トン、鉄鋼完成品輸入は179万トン、銑鉄生産は前年比2%減の311万トンだった。