【ムンバイ】マハラシュトラ州プネー拠点のFirodia一族は、自動三輪車や多目的車の製造を手掛ける年商650クロー(US$1.4億)のBajaj Tempo Ltd(BTL)の221万4000株(総発行株式の16.8%)を、DaimlerChrysler AGから1株112ルピー、合計24.8クロー(US$531万)で買い取る。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが4月21日伝えたところによれば、持株会社Jaya Hind Investmentsを通じた同買収が完了すればFirodia一族のBTL持分は現在の40%前後から56%にアップする。
この他、Rahul Bajaj氏の二輪車会社Bajaj Auto Ltd(BAL)が自己資本13.2クロー(US$283万)のBTLに22%出資しており、残りのシェアは一般投資家が握っている。BALの8%の権益を握るFirodia一族とBajaj一族は長期にわたり、株式の持ち合いを解消する話し合いを進めているが、取引価格に対する意見の相違等から協議は妥結していない。
BTLは2000-01年初9ヶ月に15.4クロー(US$330万)の純損失を計上、前年同期の90万ルピー(US$1.9万)から赤字を大幅に拡大させた。同期の売上も441クローと、前年同期の490クローを下回った。BTL株の昨年9月の取引価格は221ルピーで、その後ほとんど取り引きされていない。
BTLは今後も引き続きダイムラー・クライスラーに自動車部品を納入、後者は前者に技術支援を提供すると言う。
ちなみに、ダイムラークライスラーは最近、タタ一族のMercedes Benz India Ltd(MBIL)持分を84クロー(1799万)で買い取り、MBILを完全出資子会社にしている。