2001-04-19 ArtNo.25812
◆製薬会社Morepen、受託製造/R&Dビジネスに進出
【ニューデリー】デリー拠点の地場製薬会社Morepen Laboratories Ltd(MLL)は、ヒマチャルプラデシュ州Baddiに建設中の研究開発(R&D)センターの第1期工事が完成するのに伴い、今年10月から国際製薬会社向け受託製造/R&Dサービスを開始する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月17日報じたところでは、MLLのSushil Suri会長兼MDは同紙に以上の消息を語った。R&Dセンター第1期分が稼働するのを待って他の製薬会社にバルク薬品や製剤の受託製造サービスを提供する。MLLは現在売上の約1.5%をR&D業務に投じているが、向こう3年間に5%に拡大する。それまでにはR&Dセンターの第2期分も稼働するはずだ。
R&Dセンターは、第1期分稼働時には新薬物送達システム(NDDS:new drug delivery systems)に照準を合わせるが、全工事が完成後は、新化学物質(NCE:new chemical entities)の研究も手掛ける。
MLLはまた外国から新技術を導入、診断学領域への進出を図っている。目下ドイツのPari GmbHと喘息治療領域で提携しており、マラリヤ検査や血清学のキットを手に入れる狙いからスイスのDiamedとの提携交渉も進めている。
Baddiの新施設は、店頭薬を対米輸出する狙いから米国食品薬品局(FDA)の基準に基づいて建設されており、3ヶ月以内に製剤業務も開始される。ザ・ヒンドゥーによると、これに伴い同社はブランド製剤ビジネスに重心を移動、国内におけるバルク薬品ビジネスからは徐々に手を引く。目下米国のディストリビューターやジェネリック薬品のバイヤーと戦略提携交渉を進めており、米国製剤市場の開拓に本腰を入れる。MLLは米国FDAにコレステロール抑制薬Atorvastatin及びジェネリック・バルク薬品Zafirlukastを新プラントで製造する許可を申請している。
将来的には製剤、診断学の他、バイオテクノロジー領域にも進出する計画と言う。
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