SEAnews 1995-07-31 ArtNo.2580

【パシル・グダン】建設請負業者協会(MBA)が輸入した1万4000トンのセメントが28日、ジョホール州のパシル・グダン港に到着した。
アブ・ハッサン国内取引消費者事務相は最近、供給不足を補うため民間業界が積極的にセメントを輸入するよう政府は奨励していると語ったが、ＭＢＡはテレレイズ・コーポレーションSdn Bhdを設立、毎月1万～1万5000トンのポートランド・セメントを輸入する計画で、来月中旬には更に1万3000トンの中国産セメントが到着する。同社は輸入免許とともに独占販売権も認められており、これを武器に悪徳流通業者の市場操作に対抗する方針だ。
最近の報道によれば、全国の190件の建設プロジェクトがセメント不足で事実上工事を停止しており、最も深刻な影響を受けているスラゴール州と連邦直轄地では106件のプロジェクトがストップしている。以下ジョホール州の38件、クランタン州の16件、ヌグリ・スンビラン州とペラ州の各8件、パハン州の7件、トレンガヌ州の5件、マラッカ州の1件と続く。ペナン、プルリス、クダ3州の数字は明らかでない。2週間前に住宅開発業者協会(HDA)も傘下会員の手掛けるプロジェクト100件がストップしていると報告したが、全国の3000社以上のデベロッパーの内560社のみがＨＤＡの会員のため、実際に影響を受けている住宅開発プロジェクトは更に多いものと予想されている。(NST:6/29)