【バンガロール】香港拠点のCLP(China Light and Power Company:中華発電公司)Internationalと地元タタ・グループの50:50の合弁会社Mangalore Power Company(MPC)は、総コスト13億米ドル、1013MW(メガワット)の石炭発電事業にKarnataka Power Corporation Ltd(KPCL)の参加を求める可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが4月14日報じたところによれば、MPCはKPCLの参加を得ることにより、州政府のエスクロー保証に固執する金融機関の姿勢を和らげることができるものと期待している。
今年内に着工し、2004-05年の稼働を目指すマンガロール発電事業の借入/自己資本比率は73:27だが、設備納入業者等のクレディターの債権回収の成否はプロジェクトのキャッシュフロー、従ってKPCLの電力料支払い能力にかかっている。KPCLの様々な顧客からの年間電力収入は1500クローから1000クロー(US$2.1413億)に縮小しており、3ヶ月分の支払いを賄えるに過ぎない。
カルナタカ州のエネルギー事業筋によると、KPCLは州政府の公益事業部門で、同社のプロジェクトへの参加は、州政府のプロジェクトに対するコミットメントを証明し、支払い保証につながる。MPCはこれにより何とかプロジェクトを離陸させたい考えだ。ちなみにカルナタカ州政府はエスクロー抜きで、中央政府のカウンター・ギャランティーを得る努力を続けているが、ほとんど進捗を見ていないと言う。