【ニューデリー】インドのモニター市場は2ヶ月に及ぶスランプを抜け出し、今年3月の販売台数は昨年同月比40%の拡大を見た。
エコノミック・タイムズが4月12日報じたところによれば、中でも韓国の家電メーカー、Samsungが際立った好業績を示し、昨年同月の5万6000台を70%上回る10万2000台を販売した。
サムソンは、小規模ながら急成長するアップグレード市場に照準を合わせるとともにライフ・スタイル・プロダクツとしてモニターを売り込む斬新なマーケッティング戦略を採用、積極的な広告宣伝活動を通じ、売上の大幅増を実現したようだ。このことは14インチを上回る15~17インチ・モニターの売れ行きにも反映されている。サムソンの主要ディストリビューターは、サムソンの斬新な販売スキームが奏功し、3月の販売が40%近い拡大を見たことを確認するとともに、「インターネットやマルチメディア・ブームが過熱する中で、モニターは不可欠の製品と化している」、「ライフスタイルPCが好評を博し、モニターのサイズも拡大しつつある」と指摘した。
しかしながら、市場筋はメーカー・レベルでの販売の伸びは必ずしもエンド・ユーザー・レベルの売れ行きを反映している訳ではないと指摘する。情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers Association of Information Technology)のVinnie Mehta常務理事(ED)によると、PC業界では、製品が流通経路に滞留、メーカー・レベルの販売とエンド・ユーザー・レベルの販売に格差が生じる可能性が有ると言う。