2001-04-11 ArtNo.25751
◆コスモ・フィルム、二軸延伸ポリプロピレンの製造能力拡張
【ニューデリー】コスモ・グループの旗艦、Cosmo Films Ltd(CFL)は二軸延伸ポリプロピレン(BOPP:biaxially oriented polypropylene)製造施設の年産能力を1万4000トンから2万3000トンに拡張する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月10日、CFLのAshok Jaipuria会長の談として報じたところによれば、年産9000トンの新生産ラインは今年8月乃至9月に試運転を開始する。新生産ラインに投じられる47クロー(US$1006万)は内部資金と金融機関からのターム・ローンで賄われる。国内市場は若干供給過剰気味だが、輸出市場の開拓を通じてハイレベルな稼働率を維持できる。
CFLは加工食品/FMCG(fast moving consumer goods:好回転消費財)包装用特殊ラミネーション等のニッチ領域の開拓を図っており、この種の方式は輸出市場の拡大にも貢献、同社は生産したBOPPの80%を輸出している。また輸出品の80%は欧州や米国の先進国市場に向けられており、こうした市場ではディーラーやディストリビューターの他、相手先商標製造業者(OEM)への直接納入も行われている。
BOPPの国内市場は年率20%の成長を遂げている。しかし過去8年設備過剰状況が持続しており、成長の鈍化傾向も生じている。目下の市場規模は年間5万2000トン前後と見られる。
コスト超過とボトムラインの悪化防止に腐心するCFLは過去3年、プロセスとコストの再編を図ってきた。その結果、経営は劇的な改善を見、黒字を回復した。2000-01年の営業額は115クロー(US$2463万)、輸出売上は45クロー(US$964万)に達したものと見られる。
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