1995-07-31 ArtNo.2574
◆<星>マレーシア産鉄筋に対するダンピング税を半減
【シンガポール】シンガポール貿易開発局(TDB)は28日、マレーシア産鉄筋に対する反ダンピング税を29日よりこれまでのトン当たり111Sドルから54Sドルに引き下げると発表した。
TDBはその声明の中で「反ダンピング調査は既に完了し、マレーシアのアムスチール・コープにより生産された鉄筋のシンガポール向け輸出価格がマレーシアにおける価格を111Sドル下回ることが確認された」としている。しかし、同局はその一方で、反ダンピング税をカットし、これまでに余分に徴収したトン当たり57Sドルの返済に応じるとしている。アナリストはシンガポール当局のこうした決定は鋼材の値上がりで打撃を受ける国内建設業界の窮状を配慮したものとするとともに、ダンピングの訴えを提出した国内鉄鋼会社のナットスチールは競争力を削がれざるを得ないと見ている。(ST,BT,LZ:7/29)
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