SEAnews 2001-04-10 ArtNo.25731

【コルカタ】Steel Authority of India Ltd(SAIL)傘下のBokaro Steel Plant(BSP)は、一層の経営効率改善を目指し、新年度(2001-02)に多角的戦略を展開する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月7日報じたところによれば、ＢＳＰのB.K. Singh重役(MD)は同紙に以上の方針を明らかにした。それによると、優先領域としては、1）コークス炉／焼結プラント／高炉から成るアイアン・ゾーンのパフォーマンス・アップ、2）冷間圧延(CR)製品の品質向上、3）特殊鋼関連の総合的サービス提供、4）コスト削減計画の継続、5）i)スチール・メルティング・ショップIIにおけるコンバインド・ブローイング・プロセス導入、ii)ＣＲ工場の近代化－－の2プロジェクトの完成が挙げられる。
ＢＳＰは立地条件から他の姉妹工場に比べ高炉用コークスの生産コストがトン当たり500ルピー割安だが、溶銑の製造段階で同メリットは相殺されてしまう。このためアイアン・ゾーンの効率アップが必要とされている。
またＣＲ製品の品質向上により競争力を強化できる。特殊鋼に対する顧客のニーズに応じるのは、純売上拡大戦略の一環で、同社は既にAPI(American Petroleum Institute)グレードのスチールを生産している。
2000－01年度には160クロー(US$3426万)のコスト削減を達成できたものと見られるが、コスト削減努力は今後も継続される。
昨年はまた国内市場向け熱間圧延コイルの改良パッケージを、輸出市場にも適応、致命的事故の発生をゼロに抑制したと言う。