2001-04-10 ArtNo.25724
◆数量規制撤廃後初の中国製モーターサイクルが近く上陸
【ニューデリー】貿易数量規制(QR)が4月1日に撤廃されたのに伴い中国製モーターサイクルが1週間以内にインドに上陸する。
インディアン・エクスプレスが4月7日伝えたところによれば、最初の荷はモーターサイクル・キット140台分と小規模だが、国内業界は中国製モーターバイクの洪水が生じる前触れではないかと懸念している。
ラジャスタン州Alwar拠点のMonto Motorsが中国のトップ4モーターサイクル・メーカーから輸入するセミ・ノックダウン・キットの陸揚げ価格は、65%の関税を支払った後1台当たり2万2000ルピー。
組み立てられた後の市販価格は72CCモデルが2万7000ルピー、125CCが3万3000ルピー、250CCが3万6000ルピー。
これに対して国産品価格はモーペッドが2万2000ルピー、100CCバイクが4万ルピー、125CCモデルは5万ルピーと、中国製は関税を支払った後も価格競争力を備えている。Monto Motorsは6月にこれら3モデルを先ず北部市場で発売する計画だ。
ヒーロー・ホンダ幹部は、外国の主要二輪車メーカー、取りわけ中国のメーカーは今後続々インド市場進出を図るものと見られ、Monto Motorsの試みはほんの氷山の一角に過ぎないと懸念を表明した。
Monto MotorsのR Chibber重役は、「国産バイクのリッター当たり走行距離は55~60キロだが、中国製バイクのそれは88キロに及び、性能も国産品を上回る」、「国内市場にまだ存在せぬようなセグメントにプレゼンスを築きたい」と抱負を語った。Monto Motorsは同プロジェクトに30クロー(US$642万)を投資したと言う。
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