【チェンナイ】地場商用車大手Ashok Leyland Ltd (ALL)は3月末までに2051台の圧縮天然ガス(CNG)車両を受注した。
インディアン・エクスプレスが4月5日、ALL筋の消息として伝えたところによれば、2051台の内、1431台は民間業者から受注したもので、残りの619台はデリー交通公社(DTC:Delhi Transport Corporation)からのもの。デリー高裁は3月25日、3月31日までにCNG車を注文した業者に限って、デリー市内におけるディーゼル・バスの運行を認める判決を下した。同判決を受けて民間業界は、終にCNG車の注文を決断したものと見られる。
しかしDTCはおよそ2000台のバスを運行しており、デリー市内の民間定期運行バスは8000~1万2000台にのぼる。Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)のCNG車受注量は明かでないが、依然として多数の業者がCNG車の発注を決しかねているようだ。一部のものは高裁判決の法的意味が明確になるのを観望しており、またコスト面から、営業拠点をデリーの外に移すことを検討しているものも少なくないものと見られる。既存のバスをCNG燃料に転換するには1台当たり60万~70万ルピー(US$1.28万-1.5万)、新規購入する場合は100万ルピー(US$2.14万)前後の出費を覚悟せねばならない。
ALLによると、4月に入ってからもCNG車の注文は有るものの、いずれも小口なものと言う。ALLとTelcoのCNG車製造能力は月間合計1000台前後と見られるが、両社とも製造施設の拡張には慎重な姿勢をとるものと予想される。