2001-04-05 ArtNo.25680
◆エデュテインメント志向が祟り高級CTV販売60%ダウン
【ムンバイ】家庭用コンピューターを通じた“エデュテインメント”の出現で過去数ヶ月、プレミアム・カラー・テレビジョン(CTV)の売上が最大60%の落ち込みを見ている。
エコノミック・タイムズが4月4日報じたところによれば、益々多くの中高所得層が大型CTVやフラットTVを購入するよりもホームPC(パソコン)のアップグレードを優先するようになっており、こうした風潮がプレミアムCTV市場に深刻な打撃を与えている。
プレミアム市場は現在CTV市場の25%を占めており、この種のCTVの販売台数は2000年1-3月の24万台から今年初3ヶ月の15万台に縮小した。
市場調査会社ORGGFKのRajni V Nair氏は中高所得層の購買傾向の劇的な変化を確認、「益々多くの家庭がPCを購入しており、こうした傾向は明らかにプレミアムCTV市場に打撃を与えている。加えて消費者の購買意欲そのものが冷え込んでおり、両者が相俟ってプレミアムCTVの販売台数の縮小につながった。これに対してPCの購入は一種の投資、PCは教育手段と見なされており、このことがPC販売の拡大につながっている」と語った。
情報技術製造業者協会(MAIT)のVinnie Mehta氏も、「消費者は今や2台目のCTVの購入やアップグレードよりも、PCの購入を選択するようになっており、都市部のSec Aカテゴリーの世帯は取りわけ単なるエンターテインメントよりエデユテインメントを重視する傾向がある」と指摘した。
こうした中でソニー、パナソニック、LG、シャープ、トムソン等のプレミアム・ブランドCTVを購入する者は少なく、Onidaやアイワは大幅な生産削減を強いられていると言う。
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