2001-04-02 ArtNo.25645
◆テレグローブ、国際電話会社VSNLの政府持分に関心
【ニューデリー】カナダ拠点のグローバル・テレコミュニケーション・メジャー、Teleglobe International Corpは、インドの国際電話サービスを独占経営するVidesh Sanchar Nigam Ltd(VSNL)の25%の政府持分入札に参加する可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが3月30日伝えたところによれば、昨年Bell Canadaグループの100%子会社になったテレグローブの幹部はPTI通信に以上の消息を語った。それによると目下同社経営陣が同問題の評価作業を進めていると言う。テレグローブは子会社のTeleglobe Communications Corporationを通じて、電話会社やインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、放送会社等にグローバル・コネクティビティー・サービスを提供している。
インド政府は現在VSNLの52.97%のシェアを握っているが、3月初にSBI Caps-Credit Swiss First Bostonをグローバル・アドバイザーに指名、25%の持分を戦略パートナーに売却する方針を決めた。その際、1.97%の政府持分はVSNL従業員にオファー、2001年12月31日までにVSNLの民営化を完了したい考えだ。戦略パートナー選抜入札の締切は4月10日。これにより政府持分は26%に縮小する。
一方、インディアン・エクスプレスがロイター電を引用し報じたところでは、インド政府の最も野心的な持分売却計画とされているものの、アナリストらは多くの者がVSNL権益に関心を示すとは見ていない。
欧州系証券会社のアナリストは、「もし4社以上の入札があれば、儲けものだが、4社を割り込めばまた問題」と指摘した。
これまでに噂に上っているものには、地元のBPL LtdとFrance Telecomのチーム、同じく地元のBharti group、Singapore Telecom、AT&T、MCI WorldCom、そしてインドの2大企業グループ、タタとリライアンス。この他、地元のEssarグループと香港のHutchison Whampoaのチームもダークホースと囁かれている。しかしこれまでのところ実際に入札の意向を表明したのは、地元の大手家電会社BPLのみと言う。
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