1995-07-29 ArtNo.2564
◆<馬>電力会社、設備過剰と高い電力購入コストの挟撃で減益
【ランカウィ】電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)のアニ・アロプ会長は28日、同社の8月末締め年度業績が設備過剰と高い電力購入コストの挟撃を受け、減益を見るとのアナリストらの予想を肯定する談話を発表した。
それによるとTNBは設備過剰にも関わらず独立電力供給業者(IPP)からの電力購入に年間2億Mドルを支出せねばならないが、電力コストを消費者に転嫁することを認められていない。設備過剰は40%に及ぶが、IPPとの電力購入契約を反故することはできない。このため過剰設備能力を折り込んだ電力料の算定方式を立案したが、数カ月を経た今になっても政府は同案に対する裁定を下していないと言う。巷間には、政府の不公平な待遇に不満を抱くアニ会長が辞職するのではないかとの憶測も流れているが、8月31日に満期を迎える任期に関して質問された同氏は「それは自分がコメントする筋ではない」と答えた。(BT:7/28)
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