【ムンバイ】Jindal Iron & Steel Company (JISCO)は2000-01年度に入って以来26万トン以上、額にして570~600クロー(US$1.2億-1.28億)の亜鉛鍍金製品を輸出、通年ではインドの亜鉛鍍金製品輸出の50%以上のシェアを占める見通しだ。
インディアン・エクスプレスが3月30日伝えたところによれば、Jiscoは新年度には同輸出額を2倍に拡大することを目指している。アナリストによると、国内市場が供給過剰に直面していることから、Jiscoは輸出に専心している。亜鉛鍍金鋼部門は過剰設備を抱えており、国内の合計設備能力は270万トンに達するが、生産量は約200万トン。これに対して国内需要は120万トン前後で、50万トン余りが輸出されているものの、依然として30万トン前後の過剰供給になる。
JISCOは昨年、前年比115%増の14万トンの亜鉛鍍金製品を輸出、この種の製品の全国輸出の45%を占めた。同社はイタリヤ、ドイツ、英国にその製品を輸出するとともに、カナダ及び北米市場にも輸出している。
Jiscoは反ダンピングの動きが強まっている米国、カナダの代替市場として、東南アジア、中東市場の開拓を図っている。目下亜鉛鍍金シートのトン当たり国際価格は450~475米ドル(FOB)で、アナリストは大型家電製品や自動車業界の需要から内需も安定を保つものと見ている。