2001-04-02 ArtNo.25636
◆三井物産/BHP、Iiscoのデュー・ディリジェンス開始
【コルカタ】三井物産とオーストラリアのBroken Hill Proprietary(BHP)は手を携え西ベンガル州Burnpurに設けられたインドで最も古い総合鉄鋼会社Indian Iron & Steel Co(Iisco)民営化のデュー・ディリジェンス(語源:証券発行時に発行者が提供する情報が証券法の開示基準に適合しているかどうか弁護士が確認する業務)に着手した。
インディアン・エクスプレスが3月30日報じたところによれば、BHPのGary Fitz/Joe Knight/Tom Patterson3氏と三井物産のNosaka 氏及びUS Tilweから成るチームが29日Burnpurに到着した。三井物産とBHPの合弁チームはロシアのTyazPromExports (TPE)がこれ以前に行ったのと同様の調査を行い、共同でSteel Authority of India Ltd(SAIL)子会社Iiscoの管理権を取得することになるのではないかと予想されているが、同チームはIiscoに対する投資に関して明確な意思表示を行っていない。同チームはTPEに比べ強力な財政基盤を備えているものの、世界の鉄鋼産業はここ数年低迷しており、インド国内についても設備過剰が顕在化していることから向こう数年主要な投資が行われる可能性は薄いものと見られる。
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