2001-03-30 ArtNo.25628
◆今年度の多目的車販売、トヨタ・クオリスの健闘で4~6%成長
【ムンバイ】今会計年度の多目的車販売は、ソフトトップ(折り畳み式屋根)車の落ち込みで4~6%の成長にとどまる見通しだ。また同成長は専らToyota Qualisの好調によるもので、他社は何れも不振に陥っている。
エコノミック・タイムズが3月29日報じたところによれば、ソフト・トップ車の販売は、一部の州がこの種の車両の新規登録を禁じたことも手伝って42%の落ち込みを見た。これに対してハード・トップ車両の販売は25%の成長を見た。この結果年初11ヶ月(2000/4-2001/2)の多目的車販売台数は11万台と、昨年同期の10万6000台を上回った。しかし、仮にクオリスが乗用車メーカーの大きなボリュームを奪わなかったなら、多目的車販売は12~13%のマイナス成長を記録したものと予想される。
ソフトトップ車市場の86%のシェアを握るMahindra & Mahindra Ltd(M&M)は最大の打撃を被り、同社の年初11ヶ月の販売台数は前年同期の6万2000台から5万932台に下降した。ソフト・トップ車の登録を禁じた州当局と協議を続ける同社は、問題が間もなく解決し、新年度は販売成績が持ち直すものと期待している。
新モデルSpacioを引っ提げ農村市場への積極的な進出を図ったTata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)の年初11ヶ月の多目的車販売も前年同期の2万8011台から2万7057台に後退した。
トヨタ・キルロスカは唯一の勝者で、年初11ヶ月に2万2365台を販売、20%を越えるシェアを占めた。
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