【ムンバイ】インド最大の商用車メーカー、Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)は商用車市場が深刻な不況に直面する中、景気変動の影響を受けやすい中大型商用車ビジネスへの依存軽減を図っている。
エコノミック・タイムズが3月29日伝えたところによれば、TelcoのRavi Kant重役(商用車担当ED)は同紙に以上の計画を明らかにした。それによると他の領域、取りわけ軽商用車のシェア拡大を図る。大型商用車や中型商用車に比べ軽商用車の市況は極めて安定している。譬え需要が低迷しても軽商用車の販売台数はそれほど影響を受けない。ちなみにTelcoは国内中・大型商用車市場の66%、軽商用車市場の61.2%のシェアを占めている。
Telcoはこの他、中大型商用車とは景気の周期が異なる乗用車ビジネスや、産業用/海事用エンジン、スペア・パーツ、割賦販売、再生修理、サービス領域の売上の拡大を目指している。乗用車ビジネスは現金収支の上では、今年初に収支が均衡、1999-2000年度の売上は1476クロー(US$3.16億)を記録した。
また国内市況が不振な折りからTelcoは輸出の拡大を通じて乗り切りを図っている。同社の年間輸出売上は1億5000万米ドルに達すると言う。