2001-03-30 ArtNo.25625
◆苛性ソーダ、輸入品に反ダンピング税適応後70%以上値上がり
【ニューデリー】昨年12月26日に米国、サウジアラビア、イラン、日本、フランス等から輸入される苛性ソーダに反ダンピング税が課され、国内市場から輸入品が姿を消したことから、国産苛性ソーダの1メートル・トン当たり価格は反ダンピング税が導入される以前の1万3500ルピーから2万4000ルピーに70%以上値上がりした。
エコノミック・タイムズが3月29日、消息筋の言として伝えたところによれば、国内の40社余りの苛性ソーダ・メーカーはインド・アルカリ製造業者協会(AMAI:Alkali Manufacturers Association of India)に加盟しており、同組織が輸入品に反ダンピング税を課すようロビー活動を展開した。AMAIのメンバーは合計230万トンの苛性ソーダを製造しているが、国内需要は150万トン前後のため、輸入品がシャット・アウトされた今は同協会の思い通りに国内価格を操縦できる。Indian Petrochemicals Corporation、Gujarat Alkali & Chemicals、Punjab Alkali & Chemicals等、同協会のメンバーの多くは公共部門企業である。
こうした中で苛性ソーダの主要消費者、製紙、製薬、ラミネーション、化学等の幅広い業界は、独占/取引規制監視委員会(MRTPC)が法外な値上げをチェックするよう期待していると言う。
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