2001-03-30 ArtNo.25624
◆マッキンゼイ、ONGCに資産ベースの組織への転換勧告
【ニューデリー】政府から指名された米国のコンサルタント会社マッキンゼイは、「Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)の現在のパフォーマンスは明らかに受け入れがたいもので、早急に資産ベースの組織に転換する必要がある。もしそれができないなら政府は、主要石油鉱区の経営を合弁会社に委ねる等、過酷な措置を採用せざるを得ないだろう」と警鐘した。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが3月27日伝えたところによれば、マッキンゼイは「生産量の下降とコスト・アップに直面するONGCは、権限と義務の分散化、探査活動と生産活動の明確な分離を通じて資産ベースの組織に転換する必要がある」と指摘している。
ONGCの原油生産量は5年前の3000万トンから1999-2000年度の2400万トンに下降、今年度もほぼ昨年並みと予想されている。
マッキンゼイ・レポートによれば、法人の本部業務も中央集権的支援業務から、中核価値の増殖活動に照準を合わせた小グループに転換されねばならず、取締役の役割にも調整を加えパフォーマンス・マネージメント・システムを導入する必要がある。
こうした再編措置により、ONGCは原油生産を年間250万トン拡大、3億6000万~6億7000万米ドルを節減できると言う。
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