2001-03-29 ArtNo.25615
◆伊Guarniflon、ヒンドスタン・フルオロカーボン権益買収?
【ニューデリー】地元タイヤ・コード・ファブリック製造会社SRF Ltdとイタリヤ拠点の化学会社Guarniflonが、経営難に陥ったハイデラバード拠点のHindustan Fluorocarbons Ltd(HFL)の権益買収を競っている。
エコノミック・タイムズが3月28日報じたところによれば、インド工業開発銀行(IDBI:Industrial Development Bank of India)は、産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)の指示の下、過去7年間にわたりBIFRの管理下に置かれて来た赤字経営会社HFLの買収/リース/合併希望者を募集したが、SRFはHFLの資産に対し9クロー、イタリヤ企業は14.1クローをオファーしたもようだ。
欧州最大のポリテトラフルオロエチレンの半製品及び完成品メーカーとして知られるGuarniflonは、インド市場進出の橋頭堡を築く狙いから、HFL権益に強い関心を表明したとされる。
政府系Hindustan Organic Chemicals傘下のHFLは1983年の発足以来、主に高金利に伴う莫大なコスト超過に陥り、1994年にBIFRの管理下に置かれた。同社の工場建設コストは当初見積もりの23.80クローを大幅に上回る35クローに達した。同工場は年間500トンのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と年間1265トンのクロロジフルオロメタンを製造する設備能力を備えている。
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